7/6再開《音楽xSFxファンタジー戦記》【交響詩】竜の姫と絆のユニゾン ~最強の力は絆の中に。人類に裏切られた天才軍師の俺は六竜姫の激情を調律し和音を奏でて覇道を往く~5サイト33KPV
レヴィア:
……まさか我の口から、あの時の恥ずかしい思い出を語る日が来るなんてね。でも、これが我とヒカルの、本当の始まりよ。本編の最初で、我がどうしてあそこまでヒカルに執着していたのか、これで少しは分かってもらえたかしら? 我とヒカルの出会いは、本編が始まる12年前、我らがまだ幼かった頃に遡るのだわ。
リリア:
12年前の雨の森での出会いですね。怪我をして墜落したレヴィア様に、ヒカル様は躊躇うことなくご自身の上着を裂いて手当てをしてくださった。あの小さな手の温もりと、右腕に巻かれた赤い布の鼓動だけを頼りに、レヴィア様は過酷な運命を生き抜いてこられたのですね。
レヴィア:
そうよ。我はあの日、自分が助かるためにフレアに命じてヒカルから我の記憶を奪ってしまった。それがどれほどの罪悪感だったか……。
でも、あの記憶の封印があったからこそ、ヒカルは人間界で竜を殺せない軍師として苦悩することになった。本編でカインに嘲笑されていた彼の優しさの原点は、我があの森で残してしまった不完全な記憶の残滓だったのよ。
リリア:
記憶は消えても、魂に刻まれた温もりだけは残っていたのですね。
……ですが、竜の国でのその後の展開は、あまりにも惨酷でした。古王と名乗る王弟のクーデターによって黄金時代は崩壊し、竜の国は常闇に包まれてしまいました。
レヴィア:
ええ。誇り高きお父様もお母様も、みんな我らを逃がすために命を落としてしまった。長姉のヴァルキリア姉様は古王の非道な精神汚染によって洗脳され、その姪である幼いシェイドは1人ぼっちで闇の中に残された。
ゼニス兄様もミラ姉様も犠牲になったわ。本編でヴァルキリア姉様がどれほどの絶望と孤独を抱えていたか、この過去を知れば全く違って見えてくるはずよ。
リリア:
特に第12話から第15話にかけてのエレクト様とアウラ様の自己犠牲は、胸が締め付けられます。エレクト様は土の城門の前で、たった1人で600の軍勢を足止めし、自らを石に変えてテラ様を逃がしました。アウラ様も自らの肉体を光に変える未完成の転移魔法を発動し、ルーナ様を逃がした。本編終盤でのアウラ様の神への特攻は、この時の守るための覚悟と完全に重なっていました。
レヴィア:
ええ。でも、我らは泣いている暇はなかった。
シエルやアクアが氷の隠れ里で息を潜め、フレアが我の半歩後ろで血まみれになりながら剣を握り続けてくれたからこそ、今の我らがあるのだわ。次は第2部! 絶望の6年間を経て、いよいよ人間界のあの夜へと繋がる、すべての真実が明かされるわ!
【第1回(第1部 フェーズ1)のポイント】
・ヒカルとレヴィアの原点: 12年前、雨の森での出会い。ヒカルは怪我をしたレヴィアを助けるが、彼女を守るためフレアによって記憶を封印される。
・クーデターの勃発: 竜の国で王弟(古王)が反逆。ゼニス王子やミラなど、王族が次々と犠牲となり、黄金時代が崩壊する悲劇。
・凄絶な自己犠牲: 迫り来る古王軍に対し、エレクトが自らを石化させてテラを逃がし、アウラが肉体を犠牲に不完全な転移魔法を発動してルーナを逃がす。