句読点 2
振り返れば。
風に散る、細かな砂。
遥か彼方を行き交う、
無数の影。
あまりにも遠く。
聞こえてくる音は、
ひとつも無いけれど。
残された文字が点り。
影群を照らすとき。
見える、人々の姿。
戻り来る、
たくさんの息づかい。
混乱のなかを行く、たくさんの足。
向き直れば。
風に流れる、白い霧。
遥か彼方に佇む、
無数の影。
文字も音も無く。
影群は、まだ。
ただ、影群として、ある。
耳を澄ませるようにして。
身体を受け取るのを待っている。
柔らかな、
ひとつひとつの輪郭が。
降りてくるのを待っている。
そこが、
良い場所であるといい。
遥か彼方から続く文字が、
鮮やかなままに。
その場所にも、あるといい。