句読点 2
帰り着けば。
銀色の月。
遮るものは、ひとつも無く。
光を伸ばして、輝いている。
向こうの月は。
雲の後ろから、淡く。
光っていた。
かたちは同じ、
ふたつの月に。
転がり落ちて、つながり。
引き寄せられる、長い暗がり。
浮かぶ。
雪深い、
白い森。
川向こうに。
針葉の群。
のせる雪は丸く、
鈴のような実になる。
山の峰は包まれて。
なだらかにくだる面。
たいてい、
夜には。
山の連なりは、
うずくまる影に変わり。
暗い空に紛れてしまうけれど。
凍る季節には。
わずかな光を丁寧に集めて。
青白い帯を織り上げる。
地上と空との境目は。
ずっと、見えている。