この作品について
【本作について】
一話完結。話と話の間に直接的なつながりはほとんどありません。どこから読み始めても大丈夫です。1週間で1話(全7回更新)のペースで、毎日1話ぶんずつ投稿しています。
各章に事件概要が記載してあります。気になったものだけどうぞ。
原題は「天眼の手は、コーヒーが冷めるまでに帰る」。
【本作の今後】
多分2026年8月半ばの更新をもって終了します。特に受けなかったので。
自分で読むための生成は続けると思います。無念。
感想とか何ももらえないと、まぁ更新する動機にはならないものだね。
【世界観】
北の空には、月よりやや小さい天体が常駐している。
動かず、消えず、形も変わらない。
ひとはこれを「天眼」と呼ぶ。
天眼の目的は、未知の観測。
新しい可能性を持つ存在を守り、
文明を過去の終末へと引き戻す芽を、剪定する。
そのための実行担当が、天眼の手。
そのための観察担当が、天眼の瞳。
天眼に直接指名された彼らは、エリア単位でペアを組む。
ただし、その存在は完全に秘匿されている。
【キャラクター紹介】
■ 緒方拓真(おがた たくま)
大学生。哲学科。バイト先は喫茶店。
天眼の手として、凪浦市・琴生市・槙ヶ崎市の三市を担当している。
けだるげで、面倒くさがりで、必要な時だけ動く。
「マスター、ちょっと出てきます」
「はい、行ってらっしゃい」
その一言で送り出されて、今日もどこかで異能の暴走を鎮める。
■ 氷見透華(ひみ とうか)
天眼の瞳。顕在化した案件――既に動き出してしまった事件を担当する。
黒髪ロング、無表情、常に乾いた傘を携えている。
丁寧語、短文、感情を表に出さない。効率が全て。
……だと、本人は思っている。
■ 七海昴(ななみ すばる)
天眼の瞳。潜在的な兆候――まだ表に出ていない予兆を担当する。
中性的な見た目、明るい髪色。一人称は「ボク」。
擬装は毎回違う。人間社会に紛れるのが得意で、そして少しだけ楽しんでいる。
三つの街で、今日もどこかに異能の淀みが生まれる。
けだるい大学生は、それを淡々と鎮めて、コーヒーが冷めるまでに帰る。
連作短編・現代伝奇。