小説風を測るー梁末紀行ーN6808MJ
あらすじ
この作品について
風を測れ―。それは帝国の崩れゆく音を聞き取れ、という密命だった。
王朝末期。
天文台に勤める下級官吏・沈遙は、ある日ひとつの密命を受ける。
『風を測れ』
意味も告げられぬまま旅に出た沈遙は、監察使・陸景とともに各地を巡ることになる。
飢饉の噂があるのに消えない人口。
帳簿と合わない税の数字。
姿を消した兵糧。
忽然と消えた草原の使者。
そして各地に現れる「黒い狼」の印。
調べるほどに浮かび上がるのは、戦の気配ではなく、誰かが意図的に作り出した戦の影だった。
数字は書き換えられる。
証言は消される。
だが人の営みは消えない。
やがて沈遙は知ることになる。
この国の異変を追っているのは、自分だけではないことを。
王朝の終わりが近づく中、天文官は風の正体を探して旅を続ける。
数字の裏に隠された真実を記録するために。
全 66 話
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