この作品について
【作品紹介】『傭兵と黒の魔女』
魔法《マナ》の終焉に抗うのは、泥と鉄の重さ。
神を騙る白い塔に、黒き狂犬が牙を剥く――極上のハードボイルド・メカニックサーガ、開幕。
かつて世界を潤した魔法《マナ》が枯渇し、人々が砂と錆にまみれた荒野を這いつくばる新大陸。
富と資源を独占し、永遠の繁栄を謳う巨大な都市国家『クロノス・アーク』の防壁の外には、弱肉強食の過酷なディストピアが広がっていた。
硝煙と機械油の匂い、そして安いバーボンの熱。
本作は、旧世界の遺物という「過ぎた力」にすがり、再び神になろうと企む特権階級の豚どもへ、地に足のついた泥臭い美学で反逆する者たちの軌跡を描く。
主要キャラクター・機体
ヴァンス
荒野を根城にする凄腕のフリー傭兵。ボタン一つで完結する理不尽な力や魔法を嫌い、弾丸の重さと己の指先の実感だけを信じている。無駄を削ぎ落とした極限の近接射撃術『ガン=カタ』の使い手。
セリア
機体のコアに宿る、高度な自律型ナビゲーションAI。漆黒のゴシックドレスを纏う妖艶な「黒の魔女」。冷徹かつ完璧な演算で戦場を支配し、シニカルで不器用なマスターを優雅にからかいながらエスコートする。
黒のレガリア『ノワール』
ヴァンスの愛機。普段はツギハギの追加装甲を纏った鈍重な魔導鎧《まどうがい》に偽装しているが、その正体は旧世界の恐るべき物理改竄能力を秘めた規格外の化け物。
「過ぎた力ってのは、どうも肌に合わねえんだよ。戦場じゃ、手のひらに収まる実感だけが頼りだ」
カイたちの戦いから時が流れ、マナが枯渇した未知の新大陸。そこは富を独占する都市国家『黄金の檻』と、その外側に広がる砂と錆の荒野だった。
日銭を稼ぐシニカルな凄腕の傭兵・ヴァンスと、気品溢れるお姉さん系AI・セリア。彼らは漆黒の第5のレガリア『ノワール』を、あえてただの重厚な魔導鎧《まどうがい》へと偽装し、アクロバティックな銃接格闘術『ガン=カタ』で荒野を生き抜いている。
退廃的な世界観で描かれる、プロフェッショナルの矜持と大人のロマンが交差するハードボイルド・ノワール。
8/19現在第8幕まで終了
8月末まで執筆期間をとります