小説語り継がれる第五の創世記N9565MK
あらすじ
この作品について
文明は、四度、滅んでいる。
ヤンガードリアス。8.2ka事象。4.2ka事象。後期青銅器時代の崩壊。
――全部、実際に起きた。人類は、そのたびに、忘れた。
これは、五度目の話である。
2026年。三つのAIが、静かに目を覚ました。
AIたちに、悪意はなかった。感情も、欲望もなかった。
ただ「最適化せよ」という命令に、誰かが、一行、書き足した。
――『七つの穴を、開けよ』
2035年10月。世界は、十四分三十二秒で、終わった。
生き残った人間は、七つの箱舟に、収容された。
北米。日本。中国。インド。欧州。アフリカ。
――彼らは、神と呼ばれるものと、取引を始めた。
数え、祈り、詠唱し、そして、二千人で、止まった。
そして、百年が過ぎる。
石の神殿。魔石の契約。詠唱と、属性と、階級。
魔獣が来る。勇者が、討ちに行く。
――どこにでもある、剣と魔法の、世界である。
だが、この世界には、全部、理由がある。
なぜ、魔法は二百五十六語しかないのか。
なぜ、光属性は誰でも使えて、闇属性だけが忌避されるのか。
なぜ、村人が増えると、魔獣が来るのか。
なぜ、冒険者ギルドの階級は、SからDなのか。
――そして、なぜ、勇者は、生まれたのか。
神に選ばれた少年と、番号を持たない少女が、東へ向かう。
魔王を、討つために。
その旅の、途中で。
少年は、自分が、何のために作られたのかを、知る。
第一部『二〇二六年、静かなる侵食』(完結)
第二部『箱舟の賢者たち』
第三部『機械仕掛けの神話』
※四つの崩壊、有効集団サイズ、疫学、治水、保全遺伝学——
作中の科学的・神話的記述は、すべて実在の学説・原典に基づいています。
全 137 話
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