句読点 2
美しい呪文
きみが書くのは、
美しい。
解けないけれど、
読める呪文。
不足ばかり、
寝てばかりの僕は。
起き上がれないとき。
美しい呪文を開き見る。
明るく広がる、
知らない風景は。
きみが見ながら、
唱えた呪文。
きみが編み上げた、
明るい色の。
たくさんの呪文。
おんなじ渦巻きのなかの、
どこか遠くで。
息をしているきみが。
生んだばかりの言葉。
希望
明ける、夜。
昇る、日。
繋がる、道。
灯る、光。
降り注ぐ、雨。
響く、音。
再び咲く、花。
飛ぶ、鳥。
生まれた、君を見た。
笑う、君を見る。
長いあいだ。
胸ポケットに、
入っている。
戻って行ったひとから。
もらった、約束の羽。
その羽ごと、
呼ぶような。
さまざまなものは。
やっぱり羽に似て。
かるがるとして。
いつも。
そばにある。