句読点 2
ふいに脇腹をつつかれて。
からだを曲げれば。
爪先立ちで。
ぼくのイヤホンの。
片方を、奪い取る、きみ。
騒めきが、
飛び込んでくる。
きみが踵を、
とんと下ろせば。
良い香りが、宙に広がる。
たまに会えば、
そうやって。
ひとのお気に入りを、
勝手に聴いてさ。
鼻歌まじりに、
リズムを取っているけど。
どっちもずれてるよ。
きみは何でも出来るけど。
音感微妙って噂は。
ほんとうのことだって。
ぼくは密かに知っている。
だけど。
きみは楽しそうだ。
細かな動きの意味は、
全く不明だけど。
きみのまわりに。
良い香りが飛ぶから。
許すよ。
今日も途中まで。
一緒に帰ろう。