召喚術師を召喚したいのですが、どうすれば良いですか?
M M心霊ファイル4: 鎌本由宇のケース (後編)
さて、の丑の刻参りの騒動から半月ほどしたある深夜の事。最神玲はまたしても、猫好きなら喜びそうなにくたまの肉球による連続パンチを浴びて起こされた。
「ん、どうした、にくたま。また何かあったのか?」
「ご主人様、また先日の女性が同じところで
丑の刻参りですか、それをやってます」
え、鎌本さん懲りないのか?と思ったが、一度失敗した場合、二度目はどうなるのかの予測がつかないため、急ぎ様子を見に行くことにした。念のため物部かすみにはにくたまに起こしに行ってもらい、事情を説明しておいて、と託した。玲は一足先に以前藁人形が打ち付けられていた杉の木のある所に向かった。
かすみの言うキモイ暗視ゴーグルを装着して駆けつけると、その杉の木の根元に鎌本由宇が地面に何か探しているような格好で体を丸めてしゃがみ込んでいた。そして丁度その時、玲の後方からかすみが小声で「玲」と呼びながら駆けつけて来るところだったので、玲はかすみを待つことにした。
「かすみ、あそこに鎌本さんが
しゃがみ込んでいるんだけど、
何か様子が変なんだよね」
と言いながら、かすみに暗視ゴーグルを渡した。
「ねえ、玲、もしかして・・・」
と言い終わる前にかすみは鎌本由宇の所に駆け出して行った。玲も後からかすみを追ったが、早く到着したかすみが鎌本由宇の肩に手を触れた時
「あー、やっぱり、駄目だっんだ」
と言い終わらないうちに、彼女の体はしゃがみ込んだ形のまま横に倒れてしまった。しかも何かの変異か怪異に遭遇したことで恐怖で驚いたかのように、その目はカッと見開かれ、口は大きく開かれたまま絶命していた。もしかしたら、同じ相手に丑の刻参りを二度目もやってはいけないことへの警告なのだろうか。
「玲、取りあえず警察に連絡した方が
良いけど、それよりも…」
と言ってかすみは降霊召喚で鎌本由宇の霊魂の召喚を行った。玲はかすみがやろうしていることを分かっていたので、そのままかすみに任せることにした。
「鎌本さんですね?」
「・・・は、い」
「どうしてまたやろうとしたの?」
「・・・に、く、い、に、く、い、に、く、い」
凄い怨念と共に言葉を発し続ける鎌本由宇の魂である。
「を何とかすれば良いのね?」
「・・・お、ね、が、い、こ、ろ、し、て」
そこで玲が口を挟んだ。
「鎌本さん、僕らは殺人はしません。
ただし、あなたを彼に憑依させることは
出来ます。それでいいですか?」
「・・・お、ね、が、い」
「降霊術にはお金がかかります。
あなたは支払えますか?」
ん、玲、幽霊にお金払わすなんて聞いたことないぞ、と穏やかな口調で抗議するかすみであるが、取りあえずスルーして
「・・・か、ば、ん、に、か、ね、あ、る」
杉の木の近くに鎌本由宇のハンドバッグが転がっていたので中身を確認したところ、財布に6万円入っていたので、玲は
「料金5万円なのでそれを頂きます。
そしてあなたからの依頼を遂行します。
これでいいですか?」
と尋ねると、鎌本由宇は頷いた。ではこれで交渉成立したので、かすみに鎌本由宇の霊体を霊界にお見送りしてもらい降霊召喚を終えた。
「さて、かすみ仕事だ。
忙しくなるけど、まあ、僕らは転移できるから
少しずつ情報を集めることにしよう」
と言ってその場を去った。丁度その時、夜の闇の中をサイレンの音を響かせながらパトカーがやって来たので、玲とかすみはその対応に境内に向かった。今は夜中の3時前であった。
警察からの事情聴取と現場検証への立会いなどで、玲もかすみもその後は一睡もできなかった。かすみに至っては「もう、警察の奴、寝不足はお肌の大敵だと何で分からへんのやー」などと警察へ八つ当たりする始末。尤も玲に八つ当たりしないだけましなのだが。結局警察からは、司法解剖を待つものの、その場の状況からしてこの寒さの中丑の刻参りをしていた時に心臓発作にでも襲われて、それで命を失ったのだろうということで、今の所事件性はなさそうだと言われた。とりあえず、玲もかすみも御咎めなしということになった。さて、今日もこれから神社の仕事なので、玲とかすみは眠さを堪えながら、何とかそれぞれ着替えて社務所に向かった。
「ねえー、玲ー、こういう時にー、
私らの代わりになるー
コピーロボットとかってないのー?」
と半眼になってかなり眠そうな口調で訴えるかすみである。ん、そのコピーロボットって何だ?と疑問符を頭の天辺に輝かせ、それを見るように上目使いになってキョトンとする玲である。
「だ、か、ら、ほらー、
あのアニメにあったパ〇マンに
出てくる奴ー。知らないのー?」
知らん。全く知らん、と言うのも面倒なので、かすみに対し小首をかしげて困ったように笑う玲である。すると、その態度が何か気に食わなかったのか、かすみは突然目を覚ましたように
「もー、私は真剣に悩んでんのに、
なんなん、玲、その態度は?」
と今度は泣き出す真似をするかすみである。まあ、こんなやり取りをしたおかげか、眠気も吹き飛んだようだが。だが結局その日は、何とか睡魔に打ち勝つことは辛うじて出来たが、目が半分死んだ状態で集中力が全く続かず、結局ほとんど仕事に手が付けられない状態でその日を終えた。そして帰宅するや否や、二人共ベッドに倒れ込んだのだ。
何とか週末になって落ち着くことが出来た玲とかすみである。そこで、鎌本由宇からの依頼をどのように遂行するかについての作戦会議を自宅リビングで行うことになった。先ずはネットで[河埜悠馬]で検索を掛けてみた。すると、
「おー、結構ヒットするね。
でも、同じ人のもあれば違う人のもあるから、
もしかしたらこの中にあるのかな?」
「うーん、どうかな。
玲、序に[鎌本由宇]でも検索掛けてみたらどう?
もしかしたら、SNSとかやってて、
そこにその男が出てるかもしれないからね」
と言うことで、かすみのアドバイスに従って、[鎌本由宇]でも検索してみたところ、確かに鎌本由宇のインスタが見つかった。そこで、その中身をチェックすると、
「あー、確かに彼女だ。
どれ、もう少し古い画像をチェックすると…
おー、あったぞ、
かすみ、多分こいつじゃない?」
そこに映しだされたのは、髪は茶髪でロング、顔は細面だが目は二重瞼と、どこかのアイドルと言う風貌を称えた男と一緒に移った写真がアップされていた。
「ふーん、何となく、玲を茶髪にして、
もう少しチャラくした感じ、というところね」
おいおい、何で僕基準なの?と問いただす玲だが、かすみは華麗にスルーした。
「後は、この男がどこのどいつかを
探すことだね。玲君、後は宜しく」
と言ってかすみは自室に戻って行った。何たる中途半端なお嬢様なのか、と憤る玲だが、まあこういう仕事は自分向きではあったりするから、別に困る事ではないのだが。
そして玲の努力の結果、鎌本由宇自身が語ったように河埜悠馬は新宿の歌舞伎町と言う所のホストクラブに勤めるホストであることが確認できた。この結果をかすみに伝えたところ、「あー、やっぱりね」だって。だったら、早く教えてよ、と叫びたくなる玲なのだが、気弱な性格が仇となってしまった。さて、ターゲットが分かったところで、早速行動開始。ただし、念のためにその男が本当にターゲットかどうかの確認だけはしておく必要があると感じた。もし人違いだとした時に、取り返しのつかない事態になりかねないからである。
さて今は土曜日の午後8時。玲とかすみは新宿歌舞伎町に来ている。彼らは当然転移して東京に来たのだが、流石に東京のど真ん中のため、転移先を探すのに苦労した。ただ、スマホで地図を見ていたかすみが、「こんな所に墓地があるけど、ここならええんとちゃう?」ということで、かすみのアドバイスに従ってその墓地に転移して来た。冬のこの時間は日没から数時間経過しているため、辺りは暗く誰も墓地にはおらず、今後の転移先の候補として考えてもよさそうだな、とは玲の感想である。そして、歌舞伎町はそこから少し離れているが、特に問題なく歩いて行くことにした。
そして、河埜悠馬が務めるホストクラブに2人はやって来た。ここでどのように確認するのかだが、かすみは自分が潜入するとなぜかやる気になったので、彼女に任せることにしたのだが。これはある意味成功ともいえるし失敗ともいえた。成功に関しては、確かにそこに河埜悠馬が務めており、彼は鎌本由宇を知っていたこと。一方、失敗はというと、かすみが気持ちよく酔っぱらってしまい、結局30万円の支払いになったことであった。これでは大赤字だぞ、と言うことで後日かすみの小遣いから返済することにした。さて、ターゲットが分かったので後はその対応となる。残念ながらかすみはもう使えそうにないので、一足早く自宅の彼女のベッドにお引き取り願って、後は玲が対応することした。なお、歌舞伎町界隈の営業時間は25時、つまり翌日午前1時まで営業できるので、それまで玲は近辺を探索したり、終日営業している漫画喫茶(初めての漫喫体験だが)で時間を潰したりした。とにかく、日本の代表的な不夜城ということで、彼の人生で体験したことのない世界である。そのためある意味全てが新鮮なのだが、念のため、風俗店への立ち入りはしていないことをここに伝えておく。
午前1時を過ぎた頃に河埜悠馬が務めるホストクラブ前に姿を見せた玲は、人目に付かないようにスマホをいじる素振りを見せながら店を見張っていたが、暫くすると河埜悠馬が店から出て来た。どうやら、客の女性と同伴でどこかに行くようである。そこで玲は彼を尾行することにした。暫く進むと河埜悠馬と同伴の女性はあるラーメン店に入って行った。おー、締めのラーメン、しかも塩ですか、いいチョイスだねー、と何やら自分の趣味に重ね合わせてしまう玲だが、ここはじっと我慢した。それから、河埜悠馬は女性と共にあるマンションに向かった。直接彼が行くのは怪しまるので、ここは白猫のにくたまを召喚して、彼に対応させることにした。その結果、このマンションの5階の501号室が河埜悠馬ではなく、本名は川本隆司の自宅であることが分かった。要するに河埜悠馬は源氏名ということだ。ここまで分かったところで、にくたまにはそのまま河埜悠馬の生活パターンを把握してもらうために暫く監視してもらうことにして、玲は転移で一旦帰宅することにした。
翌日、二日酔いで酷い状態のかすみを玲は軽く弄りながら、昨晩の成果を彼女に大声で報告していた。
「・・・と言うことだけど、
おーい、二日酔いのかすみ、
そんなところで、ゲロったりすなるよ。
掃除するの大変なんだぞー。
あっ、今週はかすみの当番だった。
ならいいや、ははは。
それよりも僕の話聞いてたかー」
ニコニコしながらかすみを弄る玲は、日頃の鬱憤を晴らすかのようである。それに対しかすみは、ソファーの背もたれに体を預けてぐったりする。
「何だよ、玲、そんなに大声出すなよ、
ちゃんと聞いてるぞ。ちっ」
「おいおい、かすみ、ちっはないぞ、ちっは。
こっちは君が酔っぱらって寝ている間に
仕事してんだからね」
「はいはい、分かってます。
頼むから、大声は止めてください、玲さん」
と何時もの元気がどこに行ったのかと言う位に、二日酔いに苦しめられているかすみである。今日は偶々日曜日で仕事はないので、かすみはこの後ベッドに直行して体からアルコールを抜く作業に入るのであった。そして、何時もかすみに弄られている玲としては、お返しにもっとかすみを弄りたいところだが、かすみの後の反撃が怖いので、最後に大声で「お大事に」と言って終わらせた。
さて、二日酔いに苦しめられながらも何とかかすみの意見を踏まえて対策を立てた結果、決行は今週金曜日の晩。方法は玲に任せるとなったが、何も難しくなく至って単純である。それは、河埜悠馬に霊体を召喚して憑依させること、それだけだ。ただし、霊体は何でもいい訳ではなく、絶対に彼に恨みや憎しみを持つ霊体でないといけない。特に今回は、河埜悠馬を呪殺することを考えていた女性、そして呪い返しの犠牲になってしまった女性、鎌本由宇、彼女の霊体を河埜悠馬に憑依させる必要がある。実は玲は、鎌本由宇のインスタやブログを調べており、その結果鎌本由宇は河埜悠馬に高級時計をプレゼントしていたことが分かった。そしてその時計は、今も彼の腕に巻かれているのである。つまりこれを依り代にして鎌本由宇を召喚することは可能なのだ。後はタイミングだが。
いよいよ金曜日の決行の日を迎えた。玲の相棒のにくたまに監視してもらった結果、河埜悠馬は午後5時頃に家を出て、そのまま店に直行するようだ。ちなみに、河埜悠馬が務めるホストクラブは2部制の営業形態で、河埜悠馬は1部営業の午後6時から翌日午前1時までの勤務となっていた。さて、玲の立てた計画だが、彼が店に顔を出す前に彼の周りに降霊召喚門を設置することである。しかもタチアナを走らせて疲れ果てさせた、あの自動追尾型の召喚門である。これにより、彼に憑依する霊体から逃れることは出来なくなる。加えて、降霊召喚門のあるリミッターを解除する。そのリミッターとは霊体の解像度。通常の降霊召喚門で呼び出される霊体は、形としてはぼんやりとだが元の人型の特徴を維持している程度で認識出来る。これは最低限認識できれば問題ないことと、解像度を上げるには召喚術師の召喚エネルギーを消費するため、その予防措置として最低限度の解像度に設定されている。そして一般の降霊召喚術師は、この設定のまま使用するのである。しかし玲ことカーンの場合、解像度を上げても何も問題が起きないほどの膨大な召喚エネルギーを保有するので、今回は解像度を上げることにする(ただしMAXにすると完全に実体化するほどなのでそれは避けたが)。すると、普段目にすることが出来ない霊体を、霊感や霊能力がなくてもよりはっきりと認識することが出来るようになる。しかも本人だけでなく、彼の周囲からも何となくだがそれを認識することが出来るのだ(はっきり見える人もいるが)。霊体を認識した途端、人は大概パニックに陥るため、それを持って制裁とするのが今回の計画であった。鎌本由宇であれば呪殺行為も辞さないかもしれないが、玲としてはそこまでする必要はないと思っている。尤も霊体が物理的な攻撃をしない保証は実はない。そこには、霊体と取り憑かれた人物との関係性や、後は霊体の持つ霊力が強く関係しているだろうと玲は推測するのだ。従って、もし霊体が攻撃をして河埜悠馬本人が命を落とすことになっても、それは自業自得ということで片付けるつもりである。そうでない場合でも一応、玲としてはこの苦痛を1週間程与えて様子を見て、もし河埜悠馬が自分の行って来た行為を反省し、霊となった女性への謝罪などをすれば、その後は解除する事を考える。もしそうでなければ、霊体は彼が死ぬまで永遠に付き纏うことになる。まあ、後は河埜悠馬の態度次第だろう。
さて、夕方4時過ぎになったので、玲はかすみに残務処理を頼んで、一人河埜悠馬の住むマンション近くに転移して行った。そして暫くそのマンションを見張っていると、黒いブランド物のキャップとブランド物のサングラスをしたターゲットが玄関から出てくるのを確認した。玲は直ぐに自動追尾型降霊召喚門を河埜悠馬の足元に設置し、そして霊体を召喚した。すると、
「えー、ちょっと、まじ、はー?」
とは玲の素っ頓狂な呟きである。なぜこうなったかと言うと、確かに河埜悠馬に対し鎌本由宇の霊体は憑依した。ところがそれだけではなく、後4人の女性の霊体も憑依したのである。これは
「こいつ、どれだけの数の女性を食い物にしてるんだ!」
とは玲の怒りの呟きであった。そう、河埜悠馬に取り憑いたのは、彼によって犠牲となった女性たちの霊体なのである。しかも霊体が召喚されたということは、この男はそれらの女性から貢がせた物を身に着けている、ということになる。恐らく彼が被るブランド物のキャップやサングラス、あるいは財布などがそうなのだろう。
さて、霊体が取り憑いた後の河埜悠馬であるが、最初は何かしら寒気がしたのか一瞬身震いしたが、その後は特に気にすることなく歩き続けている。ところが、「ねえ、あの人、何かに取り憑かれてない?」とか、「うわあ、あの人何か嫌な雰囲気出してるじゃん」などと話す女性達が現れた。勿論河埜悠馬本人は自分の事とは思わず、そのまま店に入って行ったのだ。
玲は流石にこのまま店に行く気はないので、前回利用した漫画喫茶に向かった。そして案内された個室にて転移門を設置した。そこで[サーチ]で河埜悠馬の勤めるホストクラブの中を覗いたのである。残念ながら音声は聞き取れないが、河埜悠馬は確認できており、更に何かしら店の従業員と揉めている様子が確認された。恐らく従業員は河埜悠馬に取り憑く霊体をある程度認識したのではないかと推測された。その後、河埜悠馬は従業員に促されるように洗面所に向かい鏡をのぞき込んでいたところ、複数体の女性の霊が自分に取り憑いている様子を自分でもはっきりと認識できたのだろう、驚いて後ずさりし、そのまま壁に激突して頭を抱えたまましゃがみ込んでしまう。まあ、これで何が起きたのかは河埜悠馬も理解できたようなので、玲は転移門を閉じ、そのまま店を出て行った。
あれから1週間が経過した金曜日の夜。玲とかすみは自宅にて、その後の経緯を確認するために玲が召喚した転移門を通じて河埜悠馬の状況を確認していた。前回転移した時に使用したマーカーを頼りに河埜悠馬の部屋を覗こうとしたとき、何やら河埜悠馬の住むマンションの玄関前にパトカーや救急車が停まっているのを確認した。更に河埜悠馬の部屋に向かうと、まさに彼の部屋を警官が出入りしているのも確認できた。河埜悠馬の部屋で何かしら事件があったようである。玲としては最後まで見届ける心算なのでそのまま転移門を部屋に移動させたところ、部屋の中で首を吊った河埜悠馬の姿を確認したのだった。
「なんかさ、後味が悪い感じだね」
「同感。だけどある意味自分で蒔いた種だしね。
しかも亡くなった女性達はもっと悲惨だった
かもしれないからね」
まあ、確かにね、とかすみは何やら思う所がありそうだが、それ以上は何も言わなくなった。とりあえず、鎌本由宇の依頼は達成したので、こちらの仕事はこれで終わりとなった。ちなみに、河埜悠馬に取り憑いていた霊体は、河埜悠馬が死ぬと同時に彼の魂を連れて霊界に帰っていたのは言うまでもない。