句読点 2
水陸両用!
水陸両用!
いつものかえるが、
いつも通り。
叫びながら、
煽ってきた。
そうして。
足をわざわざ伸ばして。
自慢する。
おれは!
この足で!
地面を蹴って!
力強く!
進むんだ!
僕は黙っているが。
思っている。
おのれ。
かえる。
ゆるすまじ。
そして、祈った。
徹夜で祈り続けると。
朝にはしっかりとした、
茶色の毛が生えた、
前足と後ろ足がついていた。
かえるのことなど忘れて。
僕は水を飛び出し、地面を駆けた。
風が鳴る!
というか。
僕が!
風になっている!
全力で駆けすぎて、
なんだかとても疲れた。
日陰を探していたら、
人間の家があった。
窓辺に。
水の入った透明な箱があり。
その中を漂っている、赤いもの。
僕は近づいて眺めた。
それは。
目玉が飛び出している。
丸いからだに。
透けて重なるひらひらを、
持っている。
あんた。
魚?
ふいに。
それが、尋ねた。
うん。
今朝。
足がついたんだけど。
魚だよ。
あっちの池に住んでる。
苦しくないの?
ずっと外で。
はっ!
どうしようもなく苦しくなり。
僕は慌てて、赤いやつの隣に、
飛び込んだ。
足は。
水に溶けてしまったけれど、
安心した。
やっぱり。
水はいい。
騒がしく。
人間の子供が走ってきて。
水槽の中に、きらりと光る、
銀色の魚を見つけた。
ママ!
増えた!
あら。
お友達が来た。
母親は首を傾げたが、
忙しいので。
いいや、と思った。
子供に。
餌の量を増やすように頼み、
家の中に引っ込んだ。