悪役令嬢は世界のバグを修正する
白い空間に、
再び静寂が満ちる。
誰も動かない。
誰も語らない。
ただ、
中央の表示だけが残る。
ゆっくりと、
最後の更新が行われる。
INTERVENTION
APPROVED
確定。
変更不可。
覆らない決定。
それを確認しても、
神官たちは反応しない。
驚きも、
緊張も、
何も生まれない。
それは当然の結果。
予定されていた処理。
光がわずかに収束する。
表示が固定される。
INTERVENTION
APPROVED
それだけが、
空間に残る。
外では、
何も変わっていない。
学園では、
生徒たちが笑い、
授業が続き、
日常が流れている。
誰も知らない。
どこか遠くで、
何かが決まったことを。
静かに。
確実に。
学園の外で、
すべては決定された。
そしてそれは、
もう動き出している。